ミライ・ビルマネジメント MiRAi Building Management

大成建設は、建物の運用や維持管理に関する情報をデータ化し、運用BIMと連携・統合による新たなIoTサービスを提供します。維持管理の効率化だけでなく、運用履歴情報を元にしたシミュレーションによる予兆保全は、建物の長寿命化につながります。
時空を超えた見える化により、スマートなミライ・ビルマネジメントを実現します。

情報のデータ化

従来の施設情報は、日々の記録が紙やファイルで保管されており、欲しい情報が「探せない」「探さない」「どれが最新かわからない」状態にあります。ただ記録しているだけでは、「情報」のままであり、「使える」状態になっていません。施設管理者が、今後の運用を計画する際に、必要な情報を得るために多大な時間を消費し、結果、限られた情報での判断や経験等に依存したビルマネジメントになっているのが現状です。
大成建設が考えるミライ・ビルマネジメントは、LifeCycleOSを基盤とし、建物に何が起きているかリアルタイムに状況を把握・分析することができます。常に情報はデータ化され、「使える」状態に加工され、施設管理者は、「次を考える」事に集中し、先を見据えたビルマネジメントが可能となります。

コミュニケーションの活性化

従来の施設点検・確認は、現地へ赴いての直接確認が基本であり、生の情報が確認できるのは現地だけでした。また、結果は紙での報告を基本とし、「情報」が現地や各担当に閉じたままの状態があるため、共有・判断にもタイムラグが発生し、結果として必要な情報伝達・対応が遅れるケースがありました。
大成建設が考えるミライ・ビルマネジメントは、情報をデータ化、オンライン化してリアルタイムに集約できる情報に整理、デバイスを問わず同じ情報にアクセスすることができます。施設管理者は、遠隔地からでもリアルタイムに情報を収集し、 AR活用などにより、作業員と効率的なコミュニケーションが可能となり、タイムラグなく情報が共有され、素早く適切な判断・指示が可能となります。

シミュレーションによる品質保証

従来の施設管理・運用は、属人性が高く経験則に基づいているため、経験則がデータとして蓄積されないと、高い業務品質を一定に保つことが困難な状況になっています。
大成建設が考えるミライ・ビルマネジメントは、情報をデータ化し蓄積されたデータをAIが分析することで故障予測やエネルギー管理を最適化し、建物ライフサイクルコストの低減および耐用年数の向上をはかります。また、AIのサポートにより対策の根拠を明確にし、判断を多角的に検証することで、継続的な改善を誰でも無理なく行るよう属人化を防ぎます。