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UPDATE2021.04.01(Tue)

地震による建物健全性評価システム 「測震ナビ®」

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地震直後、迅速に構造体の健全性を評価。 ~最新技術でBCPを支援~

地震発生!うちのビルは…
地震発生後に建物の安全性を確認するには、これまで専門家が不可欠でした。被災地に到着するのに数日かかる可能性があります。

「測震ナビ®」は、地震発生後数分で建物の健全性を簡易評価する支援ツールです。

大成建設株式会社
リニューアル本部
リニューアル推進部耐震推進室 室長
関山 雄介 氏

新技術を結集させて、より早くより簡潔に判断

――「測震ナビ®」を開発した弊社リニューアル推進部関山、佐藤、森川に開発の経緯を聞いた。

【関山】
建物内に「MEMS型加速度センサー*」を設置します。建物に振動が加わると、センサーがまず測震ナビ®システムが入っている建物内のパソコンに振動のデータを送ります。
*微小電気機械システム技術を用いた計測センサー

振動データはパソコン内で即時に処理、解析され、大成建設独自の計算方法で評価・判断されます。

データはインターネットを介してクラウド上へアップロードされるので、タブレットやスマートフォンなど様々な端末で閲覧が可能になります。

もちろんクラウドですので、複数の建物でも一括で評価できます。

大成建設株式会社
技術センター先進技術開発部
新領域技術開発室 次長
佐藤 貢一 氏

――なるほど、それは頼もしいですね。
さて、佐藤さん「評価」「判断」というのはどのようなものでしょうか?ある程度建築を専⾨とした⽅がわかるようなものでしょうか?

【佐藤】
「安全、要点検、危険」という3段階で評価されます。
「安全」は継続使用可、「要点検」は機能を限定して使用可、「危険」はすぐに避難する必要がある、というように分類されています。

地震が起こった際、専門家の到着を待たずに迅速に判断することが出来るのがこの「測震ナビ®」の大きな強みですね。

大成建設株式会社
ソリューション営業本部
AI・IoTビジネス推進部
プラットフォームデザイン室 課長
森川 隆 氏

従来からのシステムと比べて大きなコストメリット

――なるほど、では森川さん「測震ナビ®」導⼊のメリットとしては、他にどのようなものが挙げられますか?

【森川】
大きなメリットとしては、従来のシステムに比べて初期コスト、メンテナンス費用を大幅に軽減できるという点ですね。

――大幅にという点はユーザにとって嬉しいですね!

【森川】
はい、また他にも、「復旧期間の短縮が期待できる」「余震に対し、繰り返し適用できる」などが挙げられます。

BCP支援効果をこのツールに凝縮させていますので、BCPが叫ばれる昨今、コストメリットを最大限に享受いただけると思います!

――ありがとうございました。

大成建設株式会社と株式会社地層科学研究所(神奈川県大和市)で共同開発された「測震ナビ®」は今後も様々な拡張を予定しています。


こんなに小さいが頼りになるMEMS型加速度センサー

手のひらよりも小さいセンサー。このセンサーで24時間365日建物の揺れを測定します。


CEATEC2020での様子

振動台模型での実験のムービーです。ぐらぐらと揺れる模型の中でセンサーが揺れを感知しています。


見やすく、分かりやすく

パソコンに映し出される測震ナビの画面です。
※震度はテスト上でのものです。実際の地震のデータではありません。

(コンテンツ作成日 2021年4月)
※本コンテンツに記載された情報(役職・数値・固有名詞等)は初期掲載時のものであり、閲覧される時点では変更されている可能性があることをご了承ください。

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